1日が長い…

移動して、しばらくすると看護師さんに呼ばれ何人かに分かれてICUの中へ入った。


私は長女をおばさん達に見ててもらい、父と兄弟全員で母の元へ…


手を洗い、看護師のお兄ちゃんからは妊婦の私にマスクをするように言ってくれ、二つ目のドアを開けると看護師さん達のカウンターを囲うようにガラス張りの個室が並び、カーテンで仕切られたベッドには母が横たわっていた


人口呼吸器と心拍数のモニター音が鳴り響き、時々ドラマで聞くような不安を煽る音が鳴る


母さんと呼びかけても反応はなく、眠る母の手を握り、後から入ってきた医師が説明をする


首の付け根辺りの血管が破裂し、髄液が増え脳神経を圧迫し、脳が腫れ上がり、手の施しようがない為、今は髄液を出しながら脳を休ませる為に眠らせてる


このままうまく腫れが収まり、止血などの手術をしても最低でも障害は残る

ただ現状脳が耐えきれず3日持つかどうか


簡潔に絶望だった


それでも1%でも可能性があるならと戻ってきて欲しいとずっと思ってた

先生から父にもしも容体が急変し、延命を続けるかの同意書を渡された。それは父一人には荷が重たく、父と兄弟全員、母の兄弟みんなの意見をまとめ、延命をしない(母を傷付けない)選択と家族が揃うまでの延命処置(心臓マッサージ)を選択した


その同意書を父が先生に渡しに行く間かなり泣いた。娘を抱き上げて顔を埋めながら


おばさん達が背中をさすってくれてたのも覚えてる


気が付けば夜9時を過ぎていた

母さんにまた明日ねと声をかけて、お兄ちゃんが実家まで送ってくれた。みんながいる間は私は極力運転をするなと念押しされてしまった事にもどかしかった

でもお兄ちゃんは後悔はするなとも言った


旦那の家族が来てくれて娘を見ててもらえる事になったので、迎えに来てもらった

私は妹と二人実家で待機…