おやすみなさい
6日目
自発呼吸なし、髄液も出ず
心拍もどんどん落ちていく…
落ちて落ちて…落ちて
おち、て…止まる
ピーーー
ドラマみたいな状況がリアル感増して、幽体離脱してみてるみたいだった
家族が母さん、母さん!と何度も叫んで、父さんは名前を叫ぶ
ぴ、ぴっ…ぴっ…
再び母さんが戻ってきた時は、父さんは喜んだ
それも束の間
私は思春期に母さんに反抗的だった時に、母さんから何も教えてもらうことなんかない!と言ってしまった事、母さんも忘れてなかった事…全力で謝った。これから沢山育児の事を教えてもらいたかった。子供達をもっと見て褒めてもらいたかった。
これから待つ二人目の出産を頑張る、思春期の入院期間の看病を感謝、まだまだこれから親のありがたみを知って親孝行したかった後悔、もっともっと言いたいことも聞きたいこともあったけど時間が足りなかった
足りなさ過ぎた
途中、看護師さんが音を消していた
モニターは真っ直ぐな線が伸びていた
ー母さん、ありがとう。
その後は看護師さんが管などの処置をして、私と叔母さん達と3人で頭や体を洗ってあげて、化粧して綺麗にした
私は母さんと一緒に家に帰った。
静かな帰宅
母さんの人形みたい